インカレのため京都へ！

カノミナミ2018年11月13日

全国学生選手権（インカレ）のため、京都に向かっています。

関東学生選手権（カンカレ）から
カンカレ→スペイン→ランキングマッチ→インカレ→アルジェリア
と毎週試合が続きます。

今の私にとっては毎回最高にいい機会だし、みんなは試合が多くて嫌だ、と言っているけど私にとっては最高の復帰向けた階段です。
本当に感謝です。

また、試合を毎週することによってその後の練習での課題や、目標を設定しやすく、毎回の練習をかなり濃い内容でできました。
もちろんトータルの練習量は足りないし、もっと練習で改善したいところや直したいところ、精度を上げたいところなど、話し出したら尽きないですが、限られた時間の中で、私なりに精一杯やってきました。
だからと言って勝てるような甘い世界でないことも十分わかっています。

練習でもやればやるほどもちろん改善されるところがあったり、調子が上がってきているのも感じます。しかし、身体の感覚的な調子が上がるにつれて手首の動かなさや痛みによって自分がイメージしている動きができなかったり、細かい部分での操作にイメージと現実のギャップがあることにもどかしさと怒りを感じます。

手元が１ミリ、１°動かないだけで剣先は大きく剣先の終着点が変わります。
感覚が戻ってきているから、なおさら以前の全体的な感覚に手の技術が追いついてないことを感じます。
フェンシングはどんなに素早く正確に動けたとしても最後の“突き”が正確でなければ勝つことはありません。

“このままでは勝つことは不可能だ”と練習時に感じ、“早く前みたいに動くように戻さなければ”、と思っていました。
しかし今は時間がない中で以前の動きができるまで回復させるリハビリに重点を置くよりも（もちろんリハビリも練習の合間に通っていますが）今の手の状態で世界で戦える方法を生み出す方が早いと思います。

フェンシングのいいところの一つでもある“自由、独創性、アイディア”
フェンシングは自分が好きなように自分のフェンシングを作ることができます。
もちろんルールはありますが、ルールの範囲内であれば何をやっても大丈夫です。
試合を見たことがある方はわかると思いますが、人によって全くフェンシングスタイルが違うし、強み、弱みも違います。
試合を見るときにとのような点に注目して見ても面白いと思います。

だから私はまた新たに怪我後の自分の“勝てるフェンシング”を作っていこうと思います。
手首の完全回復を待ってやきもきするよりも、今の自分で新たなフェンシングを生み出す方が前向きになれるし、何より毎日が前向きな挑戦なのでワクワクします。
もちろんうまくいかないことが大半ですが、100個試して1個当たりが出たら大収穫です。
以前はできていたのに、、、と思うことも本当に多いですが、できる限り昔の自分は思い出さないように前を見て、“今の私”の可能性を見て、初心者を育成するつもりで自分を育てたいと思います。

インカレも学生の試合とはいえ、ナショナルチームのメンバーも多く、そう簡単に勝てる試合ではありません。
しかしこれも完全復活への階段だと思って収穫を得てきたいと思います。
もちろん第一には勝つことを考えて、ただそれで終わるのではなく、この先にあるものをしっかり捉えて一喜一憂にならないようにしたいと思います。

とにかく頑張ってきます！

余談ですが京都に出発する前にスポンサーをしていただいている新横浜の『アスリート中華ダイニングイーチャン』に行ってきました！