近況報告

カノミナミ2020年8月3日

ようやく長い長い梅雨が明けて嬉しいです。

練習は変わりなくできています。

今は妹の友達のアメリカのハーフの子が一時帰国をしていて一緒に練習をしています(入国時にPCR検査済み、入国後2週間自己隔離済み)
アメリカのいろいろな状況を聞いたり、フェンシングのシステムの違いや、指導方針の違いなど、聞くととても面白いです。
東京は感染者がまた増えてきてしまっていますが、宮城はまだ比較的外出ができる状況で、美味しいものを食べたり、充実しています。

最近の課題は腹圧を入れて動くことです。
自分ではインナーマッスルを使っているつもりでしたが、チェックしてもらうとアウターマッスルを使ってしまっていて、うまく動けていませんでした。
昔から体幹が弱いと言われていて、宮城に戻ってきてから体幹トレーニングも積極的にやって、最近はだいぶできるようになってきていましたが、フェンシングになるとうまく使えていませんでした。
まだ弱いのかな、と思っていたのですが、トレーナーさんに相談すると、インナーを使えてないのでは、とアドバイスをいただいて、今は基礎からまたインナーに正しく力を入れる練習をしています。

宮城に来てから強くなるためにやること、やりたいことがどんどん詳細になって、明確になってきているように感じます。
最初はとにかく質より量の練習を重ねて基礎力を上げてきましたが、そうしていくうちに、何が足りなくて、何ができないのかがわかるようになりました。
今現時点で思っていることはやはり最初は基礎を上げるために質より量の練習、死ぬほど走り込んだりすることが必要だったんだな、ということです。
怪我から復帰してそのような基礎がない中で小手先ばかりの練習だと本当の課題が見えてこなかったな、と思いました。

今は動ける身体になってもできないことを何が悪くてできないのか、という段階にきているように感じていて、ようやく量より質の練習、本当の意味でのスキルをアップさせる練習に取り組める段階になったかな、と思います。

一つの動きでもどうやったらもっと動きやすいのか、重心の位置をどこにすればもっと楽に動けるか、試合中の身体のブレが出ないようにする身体の使い方など、まだまだ課題が多いです。
ただ、このようにここができない、というポイントが明確に分かることがすごく重要だと感じています。
昔のように単純に身体が重くてできないとかそういう大雑把なことではなくてその先にある修正点を見つけられたことが嬉しいです。
ただ、そうして出てきた課題はまた本当にじっくりじっくり直していかないと直らない部分ではあると思うので、すぐに改善しようと思ってやるのではなく、毎日の積み重ねの中で確実に積み重ねられていることを実感しながらできればいいなと思っています。
本当に初心に戻ったつもりで、すぐに勝てるとは思わず、1年後、2年後に何にも影響されることなく、自分の積み重ねで勝てる選手になれるように今は頑張りたいと思っています。

怪我から復帰してから早く勝たないといけないという強迫観念や、期待に応えたいという思いが強くなりすぎて目先の結果だけ求めて焦っていましたが、今は1.2年後に確実に勝てる選手になる土台作りの期間だと思って今の勝ち負けに一喜一憂しないように頑張りたいと思っています。
もちろん練習での勝ち負けにはこだわってやっていますが、勝ったらその時の良かった点、負けたら次勝つために必要なことや、自分ができなかったこと、弱点などを反省して練習の一試合一試合も自分のスキルアップのために利用しています。

明日から夏合宿が始まりますが、自分の課題もしっかり直しながら合宿の醍醐味である質より量の基礎練習も頑張って乗り越えたいと思います。

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