カノミナミ2022年4月18日
昨日セルビアワールドカップ個人戦が終わりました。
最終結果は11位で、2017年の世界選手権以来のベスト16でした。
5年も前か、と思うとすごく前のような気がしますが、怪我や、手術、オリンピックなどがあり、何度もこれ以上強くなれない、と思うことがありましたが、またここまで戻ってこれたことを素直に嬉しく思っています。
もちろん、最終目標はパリですが、一試合一試合の積み重ねと毎日の積み重ねが結局は結果となって2024年に出ると思います。
今回の試合はもともと持っている喘息の症状がかなりひどく出てしまい、動悸と息切れがひどく、競技生活の中で最も辛い試合でした。
呼吸が辛くなってくると手も足もどんどん動かなくなり、頭も機能しなくなってとにかく呼吸することしかできなくなって、本当にもどかしく、辛かったです。
ベスト16まで運も味方についたのと、とにかくここで負けるわけにはいかない、という執念で勝ち進めましたが、ベスト8がけの相手との戦いは気持ちだけではどうにもならず、本当はもっとできるのに、ととても悔しかったです。
次の試合までにはなんとか改善してベストパフォーマンスで臨みたいです。
昨年末からオレグコーチと練習を始めて、自分の弱点や、精神的な弱さ、自信を失っていたところを少しずつ克服できてきているように感じます。
以前は試合になると結果を出せないのではないかと怖くて、逃げ出したい気持ちに駆られることがすごくありましたが、今は練習でやってきたことを一つずつ試しながら、まだ怖さや自信のなさは少しありますが、そこばかりに考えがいかないようになってきました。
前回の大会で、久しぶりに団体戦のメンバーに選ばれ、プレーしましたが、そこで自分の弱点がよくわかり、そこを重点的にオレグコーチと練習してきました。
今回はその練習してきたことがうまくできて、予選全勝することができました。フェンシングをしてきてずっと自分の中で課題だった部分だったので、改善できてきてようやく次のステップに進めた気がします。
次の試合は再来週ドイツで行われるワールドカップですが、まずは今回の結果を忘れてまた予選の一試合目から集中して、練習してきたことをうまくできるように頑張ります。
まだまだできることがあると思えてフェンシングができるのは嬉しいです。
一時は成績も低迷したままフェンシング界をフェードアウトしていく選手になるのか、と思うこともありましたが、諦めずにもがいて続けてきてよかったです。
これからもうまくいかないこともたくさんあるとは思いますが、たくさんの信じてくれる人と、ずっと応援し続けてくれる方々の力を借りてとにかく自分のできることは全てやり切りたいと思います。
まだまだ頑張りますので引き続き応援宜しくお願いします!!!
狩野愛巳