カノミナミ2015年10月1日
9月26日から昨日30日まで和歌山で行われた国民体育大会が終了しました。
結果は、フルーレ2位、サーブル7位、皇后杯(女子総合)5位でした。
26日の総合開会式では旗手を務めました!旗を持って入場した時は会場の雰囲気に圧倒され鳥肌たちました(笑)ものすごい経験をさせていただきました。
フルーレは予選を順調に勝ち進み(危ない試合も何試合かありましたが)予選を1位で通過し、ベスト8に駒を進めました。
初戦は岩手県で1試合目は私が出場しました。国体はミニ国体とルールが同じで、それぞれの選手が1試合5本勝負を行い、2試合先取したチームの勝ちになります。フルーレを専門且つ現役でやっている私が負けてしまうとかなり厳しい状況の中、私は4対1と相手にリーチをかけられてしまいました。その時は”本当にやばい、負ける”と思って、チームメイトに”後の残りの2試合なんとか勝って”と願ってしまいました。しかし、たとえこの後の2試合をチームメイトが勝ってくれて宮城県が勝ったとしても、私が負けたらサーブルでも活躍できないし、宮城県の旗手までやったのに情けないという気持ちが湧いてきて、なんとしても勝たなければという気持ちになりました。そして、そこから奇跡的に4対4まで追いつき(途中何度もヒヤヒヤした場面あり笑)最後の1点もとれてなんとか勝つことができました…。もう心臓ばくばくで(おそらく見ている人は寿命が縮むと思うくらい)大変な試合を一発目からしてしまいました。
そして2試合目、真所選手が相手に5対1で負け、チームスコアが1対1になったところで最後、池田選手が5対0で確実に勝ってくれ、ベスト4進出を果たしました。私が1試合目に負けていたらと思うと今でも鳥肌が立ちます(笑)
準決勝は岐阜県でした。岐阜県は全員フルーレ専門の選手で、おそらく見ている人たちは確実に岐阜県が勝つと思ってたと思います。私たちも”勝てたらラッキー”くらいな勢いだったので、緊張しつつもチャレンジャー精神でこの試合に臨みました。
まず1試合目、真所選手が出ました。相手は私と同い年18歳のジュニアの世界大会の代表選手でした。シーソーゲームが続き3対3でタイムアップ、延長戦になりました。私たち応援も身を乗り出して相当大声を出していたと思います。そして、真所選手の得意技が炸裂しその試合に勝利しました。
2試合目、私。相手は専修大学4年生の相手。以前から海外遠征を一緒にまわったりと、お互い手の内が分かりあってる仲での対決でした。私が勝てば決勝進出が決まる大事な場面で、相手が相手なだけに、私はひっさしぶりにめちゃくちゃ緊張してガチガチになってしまいました。しかし、ベンチから聞こえるチームメイトの声や宮城県の方々の声援のおかげで冷静さを少し取り戻すことができ、なんとか勝つことができました。
そして、いきたいと願いつつ、多分無理だろうとふんでいた決勝!!!!そして相手は想定していた和歌山ではなく熊本!ここまできたら優勝したいとみんな思っていました。
そして運命の1試合目、真所選手。相手は世界ジュニアベスト8の選手。残り19秒で3対2と負けていて、”追いつける!”と思った瞬間に1点取られてしまい4対2。残り9秒。私は2試合目だったのでもう切り替えて自分の試合に集中し始めていました。しかし、さすが我らが真所選手、残り9秒で1点。残り3秒で1点を取るという鬼の追いつきをみせ4対4で延長戦へ。全員が息を飲み見入る中、真所選手がしかけました。しかし!それを相手に見事に躱され”ピー”
相手のランプが一つだけつき惜しくも敗北。
2試合目の私が負けたら終わってしまうという中、相手は同い年のいつも練習している同じ名前の選手。”みなみ対決”になりました。私はものすごい緊張していて試合が始まったのもあまり覚えていませんが、なんと相手が私以上に緊張していて、いつも練習でやっている動きとはまるで違っていたので、”勝てるかも”と思って身体の緊張がほぐれました。
そしてその試合に勝ち、残すは最後の1試合。池田選手。相手が強かった…。
3試合終わってからなんとも言えぬ悔しさが…。あちゃーって顔してます。みんな(笑)
いや、でも、よくよく考えると、ここまで奇跡の連続で決勝まで来たんだなと思います(笑)もし私が岩手の試合負けていたら、もし真所選手が岐阜戦負けていたら、もし予選で池田選手が負けていたら…。なんて考えると、みんな支え合っての2位だったなーと感じます。でもこのチームで2位になれて本当にハッピーです!
次の目標できた!国体優勝!今度こそ”もっと大きく河北新報に載ってやる”と誓いました(笑)
さて、そんなこんなでフルーレが終わりサーブルへ。私はサーブル全くできないんです!同じフェンシングといってもルールは違うし動きは違うしで、もう大変でした。センスないのがばれてしまいました。池田選手と真所選手のサーブルへの切り替えが素晴らしかったです。私はもう全力で応援。
予選はフルーレが終わった日に1回戦だけ行いました。しかし、宮城県はフルーレの疲れを隠しきれず、勝つ予定だった長崎に負け、優勝候補の神奈川に勝つしか次の日に残る道はありませんでした。
そこで奇跡が…。神が舞い降り、池田選手の3対0からの怒涛の追い上げでまず1勝。ついで真所選手が相手チームのエースに快勝。そして私はボコボコにされて負ける(笑)ということで、チームスコア2対1でなんとか次の日に残れました。
その後私は1時間サーブルの練習。私の練習に付き合ってくださった方々ありがとうございました。笑
そして、次の日も奇跡の連続でベスト8入り!(私は練習の成果虚しく全敗。)
トーナメント初戦は愛媛。競ったものの敗北。順位決定戦へ。
次の相手はまたもや神奈川。池田選手が1試合目を勝ち、2試合目、真所選手が4対2から4対4まで追い上げるも敗北。私にまわってきてしまいました。ここで練習の成果を発揮しなければ!と気合十分で挑むも5対3で敗れ、7、8位決定戦へ。
最後は岐阜と。池田選手が5対0で勝ち、真所選手が4対1から追い上げ4対5で勝利し、私にまわってくることなく7位入賞が決まりました。本当に先輩方様様で頭が上がりません。。。
でも楽しかった!こんなにはらはらドキドキ、そしてわくわくの試合は初めてでした。素晴らしいチームメイトに支えられ結果も残せて本当に充実した大会でした。
また、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。国体で声援の力というものを身を以て実感しました。来年も再来年も、またその先も、また国体に出たいという思いがとっても強くなりました。
私は10月11日からメキシコのカンクンでいよいよリオをかけたレースが始まります。この国体で実感したフェンシングを楽しむという気持ちを忘れず、勝ちにこだわって、一つでも多く勝ってリオへの道を拓けるように頑張ってきたいと思います。
これを毎回読んでくださっている皆様いつもありがとうございます。引き続き応援よろしくお願い致します!!!!