カノミナミ2016年3月18日
今シーズン最後のキューバ大会が終了しました。終わってしまいました、、、。結果はベスト64に入れず、試合内容も悔いの残るものになってしまいました。リオオリンピックに向けて今シーズン挑戦してきましたが、リオへの切符はつかめませんでした。オリンピックレースに参加してみて本当にオリンピックは特別な大会であるし、本当に簡単には出られない大会であるのだと改めて感じました。小さい頃からオリンピックで金メダルを獲得したいという目標を持ってフェンシングを続けてきましたがオリンピックに出ることすらこんなにも厳しく、自分の弱さを痛感させられると同時に将来どうなるかわからない私に希望を託し、私の夢に投資してくれる両親をはじめ、応援してくださる方々には感謝してもしきれないです。私自身、応援してくださる方々の期待は本当に裏切りたくないと思ってやっていますが、今回の試合を終えて今シーズンを振り返った時にその期待に応えられるくらいやりきったかと聞かれたらまだやりきれてなかったと、とても罪悪感を感じました。本当にひたすら涙ぐましい努力をして結果がでないのであれば周りも少しは納得してくれると思うし、私もやりきってこれならまだ実力が足りなかったのだと思えます。しかしオリンピックに出たいと言いながらそれ相応の努力をしていなかったし、自分では努力したつもりで、自己満足でした。
オリンピックはリオが終われば東京があります。自分の中でリオがダメでも次また頑張ればいいという甘えがありました。だからここに賭けるしかないとう死に物狂いの必死さが足りなかったのだと感じました。また技術面でも毎回試合に行くとあれもできないこれもできないと、世界の壁の高さを痛感させられました。また、オリンピックイヤーで周りの選手の伸びというものを見せられました。オリンピックでメダルを狙うランキング上位の選手たちが去年と比べて強くなっているということを目の当たりにしてオリンピックは本当に特別なんだと感じて、もともと強いのにさらに強くなれるのかと感激もしたし、自分がその選手たちと同じ時間過ごしているはずなのに強くなれない、勝てない苛立ちも感じました。しかしそれはセンスの差だけではなくて日々の練習の質と量の積み重ねの差であるということはよくわかっています。だからこの結果は出るべき結果、私の努力の度合いに対する結果なのだと感じました。ただやはりアスリートが目指す最高峰の試合に挑戦したからこそ現実はそう甘くないと感じれたし、オリンピックは口で軽々しく金メダルを獲りたいと言える大会ではないことも感じました。
次の東京まであと4年です。シーズンがあと2回来たらまたレースが始まります。2年前の自分はまだシニアの試合を回り始めたばかりでした。しかしその時と比べてシニアでの成績はあまり変わっていません。多分また同じ練習をしていたら2年後、そしてレースの始まる3年後も予選敗退、64止まりだと確信しています。何かを変えなければいけないと強く思います。次の東京まで時間はありません。もう東京に向けて準備をしなければいけません。
リオオリンピックへの挑戦に関しては私の意識の低さで応援してくださった方々の期待を裏切ってしまったことを本当に申し訳なく思っています。あとは口だけでなく、行動で、結果でお詫びできるよう、心を改め、初心に戻り努力します。
そして4月2日からは世界ジュニア選手権がフランスであります。ジュニアは今年最後です。しかし今から新しいことをやっていきなり強くなれるわけではありません。ですがまずは今できること、そして今持っている技術を最大限磨いて今の私が出せるところ、100%まで作りたいと思います。結果はどう出るかわかりませんが何も変えず、今まで通り練習して今回みたいに後悔するよりはずっといいです。自分の実力を過信せず謙虚にこつこつやらなければいけないと思います。こつこつが最も苦手ですが挑戦してみます。世界ジュニアは必ず良い結果を報告します。今回しかないジュニアでの最後のチャンス、必ずものにして帰ってきます。
今回リオオリンピックには出られませんでしたがこのレースに参加して得たものは確実に自分の経験値として積まれると思います。この貴重な経験をさせてくださったことに心から感謝します。そして必ずこの経験があってこそ何かを得られたと将来思えるようにこの経験を少しも忘れることなく次につなげていきたいと思います。
今は世界ジュニア、それが終わったら東京オリンピックに向けて頑張ります!結果を出すまで立ち止まらず、挑戦していきます。リオがダメだったからといってフェンシング人生が終わったわけではありません。もう次に向けてスタートしています。オリンピックで結果を残すくらいまでの力をつけるには時間がありません。一日一日、力を尽くして過ごしていきたいです。
追伸
キューバは去年同様暑く海が綺麗でした。キューバに着いた次の日にみんなでホテルのプールでリラックス😄
日本からの観光客もたくさんいて行きも帰りも飛行機は満席、、、。
現地でタクシーに乗るとまるで昔の映画に出てきそうな車でそんな車に乗る機会はないのでちょっと嬉しかったです笑 でも乗ってるとすごい上下動で、もちろんクーラーのついていないので窓はずーっと開けっ放し。助手席に乗っている時は扉がガタガタなっていて開いちゃうんじゃないかとヒヤヒヤしました。
予選の会場は去年と変わり海の目の前でやりました。会場にクーラーはなく、海風を感じながらの青空フェンシング。屋根のある外という感じでほぼほぼ外と変わらないような会場でした。みんな外で肌を焼きながらアップしてました。